会長挨拶

会長挨拶

理事長

2018年4月1日
広島大学・先端物質科学研究科、特任教授
登田 隆

こんにちは。広島大学の登田 隆です。
この度、酵母遺伝学フォーラム・18代会長を務めることになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

本会は、もともと酵母遺伝学集談会といいまして、奈良女子大の永井 進先生を初代会長(1970−72)とする酵母研究者の集まりに端を発します。私が会に初めて参加したのは、 M1であった時に開催された第12回大会(高橋俊明先生第3代会長)であったと記憶しています。その後は1984年—1986年の米国留学期間を除き、1993年まで毎年、参加しました。しかしその後、1994年に渡英しまして、それから2014年まではお休みしました。そして2015年に、広島大学・先端研物質科学研究科に職を得て、 本会に復帰させていただきました。縁というのは面白く、前会長の阪井康能先生を本フォーラムにお誘いしたのが私なら、今回の新会長就任の件を私に打診されたのが阪井先生でした。昨年度中は副会長を務めさせていただいて、リハビリといいますか、調整期間をいただき、今年度から会長の責を担うことになりました。そのため、阪井先生には通常2年間のところ、3年間にわたって会長を務めていただき、大変感謝しております。

日本を20年間以上不在にして、2015年に帰国して感じたのは、学会に行っても、人と会っても、生命・生物科学全体に活気というか元気が、若干ないかなということです。雰囲気が暗いといってもいいかもしれせん。旧知のあるいは新しく出会った研究者の皆さんとの会話の話題は、お金、ポジション、将来の見通しといったことで、30代−50代の最も力が出るべき研究者から、明るい話が聞こえてきません。日本のサイエンスを、以前はこうだった、昔は良かった、、、、と懐古調に云うつもりは、もちろん毛頭ありません。 そうではなく、私としては現況をより明るく照らし、希望のある、そしてある意味アナーキーな雰囲気を、将来にわたって作っていきたいと思っています。その意味で、帰国後2015年から2017年まで参加させていただいた酵母フォーラムは、共通の興味をもつ研究者が皆集まって(フォーラム)、自由・闊達に議論(集談会)するという本会の伝統が息づき、酵母研究のいい文化が受け継がれていると感じています。学生・院生・ポスドクといった若手の皆さんも、元気よく参加されているように思いました。

新会長就任にあたって、運営委員の若干のシャッフル、変更を行いました。庶務は、広島大学で同僚である水沼正樹先生にお願いしました。また副会長には、東京大学定量生命科学研究所(IQB,定量研)(旧東京大学分子細胞生物学研究所)の小林武彦先生にお伺いし、快諾していただきました。心強い限りです。しかし、何しろ私自身が浦島太郎ですし、至らない点が多々あると思います。だからこそ、会員の方々からフォーラムを盛り上げるための積極的なご意見を、忌憚なくどんどん出していただきたいと思います。酵母研究のさらなる大発展・新分野の開拓・フロンティアへの挑戦を、共に目指していこうではありませんか。 2年間の任期ではありますが、皆様からの篤いご協力と斬新かつ建設的なご助言を切にお願いする次第です。